「指示もない、マニュアルもない。うちの会社は不親切だ」
若い人たちがそんな風に悩んでいるのを耳にするとさ、昭和育ちのおっさん経営者としては、申し訳ない気持ちになると同時に、どうしても伝えたくなっちゃうんだよ。
今の時代、変化のスピードが早すぎて、俺たちおっさん世代の成功体験なんてまるで通用しなくなっている。それはよく分かっているんだ。正直に言うとさ、56歳になった俺自身、次の人生の道をどう歩むべきか、自分のセカンドキャリアにめちゃくちゃ悩んでる。「もう俺のやり方じゃ限界なのかな」って、夜中に一人でため息をつくことだってあるよ。
だからこそ、これから新しい時代を作っていく君たちに、どうしても伝えたい視点がある。
「指示がない、マニュアルがない」というのは、決して冷たい放任じゃないんだ。 裏を返せば、「結果さえ出してくれたら、プロセスは君の好きにしていい。君を信頼して任せるよ」という、これ以上ない自由の舞台でもあるんだよ。
もし、1から10までガチガチに管理されたマニュアル通りの仕事しかないとしたら、それって誰がやっても同じだし、いずれAIやロボットに取って代わられてしまう。一挙手一投足を監視されて、決められた通りに動くだけの歯車になるなんて、君たちの持っている可能性がもったいないじゃないか。
マニュアルがないということは、君独自のアイデアや工夫をいくらでも試していいということだ。自分で考えて、自分で動いてみる。もし失敗したら、そのときは俺たちおっさんがいくらでも頭を下げにいくから、何も心配しなくていい。そうやって手探りで正解を掴み取った経験こそが、会社の看板を外しても一生食べていける「本物の実力」になるんだよ。
俺たち昭和の世代は、もうすぐ次の道へバトンを渡していくことになる。いつまでも君たちの隣でお守りをしてあげることはできない。
だからこそ、仕組みの足りなさを嘆いて諦めてしまうのではなく、そこにある「圧倒的な自由」を自分の武器にしてほしいんだ。
レールがない荒野を、君なりのやり方で歩んでみてほしい。君が試行錯誤して作ったその新しいやり方が、次の時代の新しいスタンダードになるんだから。君たちの挑戦を、心から応援しているよ。

